耐水圧10,000mm・20,000mm・30,000mmの違いは?防水バイク用レインウェアの選ぶ基準

愛車のグラストラッカーで通勤や街乗りを楽しんでいるのですが、通勤で雨の日にもバイクに乗ることがあるので、防水仕様になっているバイク用レインウェアを買い換えました。
僕が使っているのが、バイク用レインウェアともに10,000mmの耐水圧のアイテムです。
結論から言ってしまえば、10,000mmの耐水圧があるバイク用レインウェアで街乗りや30分程度の通勤には十分満足していますが、かなり迷ってからの購入でした。
その時に迷ったのが耐水圧というキーワードです。
よく耐水圧10,000mm・20,000mm・30,000mmとか書いてありますが、購入するまで違いがわかりませんでした。
なんとなく数字が大きい30,000mmのほうが防水できて、10,000mmのほうが防水力が低いと思っていたのですが、ちゃんとしたやつを購入したかったので、耐水圧についての知識を入れておこうと思ったんです。
ちゃんと耐水圧について知っておけば、自分が使うシーンによって
どの程度の耐水圧が必要なのか?
ということがハッキリするので迷わないです。
また、耐水圧がやたらに高い、価格も無駄に高いレインウェアを購入しなくて節約にもなります。
ですので今回は、
「耐水圧10,000mm・20,000mm・30,000mmの違いは?」
「バイク用レインウェアを実際に使ってみた口コミ」
ということで、レインウェアの購入時、迷っている時に役立つ耐水圧についての選び方をご紹介していきます。
この記事は耐水圧についてこんな項目をまとめました。
耐水圧の意味をしりたい
耐水圧の違いはどれくらい
テントの耐水圧による価格差
バイク用レインウェアでの耐水圧による価格差
僕の実際の使用感とレビュー
失敗しないでバイク用レインウェアを購入するために、しっかり「耐水圧とは?」について知識を入れておきましょう!
防水アイテムに使われる耐水圧とは?価格の違いも知っておこう
耐水圧とは一体何のことなんでしょうか?正確な知識を学んでおきましょう。
耐水圧という言葉の定義をちゃんと調べてみました。
簡単に言えば、どれ位の水圧に耐えれるかによって耐水圧10,000とか耐水圧30,000とかが変わってくるとのこと。20,000mmで大雨が大丈夫。10,000mmで小雨が大丈夫ってな感じです。
どのように検査しているかというと、例えば耐水圧20,000mmのレインウェアであれば、生地1cmあたりに対して、水を20mの高さまでいれた圧力に耐えられるということを表しています。
つまり、耐水圧ごとに考えると以下のように考えられます。
- 耐水圧500mmだと50cmの高さの圧力でも大丈夫
- 耐水圧1000mmだと1mの高さの圧力でも大丈夫
- 耐水圧5000mmだと5mの高さの圧力でも大丈夫
- 耐水圧10000mmだと10mの高さの圧力でも大丈夫
- 耐水圧20000mmだと20mの高さの圧力でも大丈夫
- 耐水圧30000mmだと30mの高さの圧力でも大丈夫
専門的な説明はJIS規格やブリジストンに載っていました。
耐水圧の試験の種類方法
耐水度試験(静水圧法) 主に通気性がない繊維製品に適用する。
A法(低水圧法) 主に防水帆布,テント用布,靴用布及び防水加工したものに適用する。
B法(高水圧法) 主に通常 10 kPa 以上の水圧に耐えるものに適用する。
注記 1ゴム引布,プラスチック引布などは,JIS K 6404-7 に規定する方法で試験することが望ましい。
はっ水度試験(スプレー試験) 主に通気性がある繊維製品に適用する。
雨試験(シャワー試験)A 法 主に自然降雨に対するはっ水性,漏水性などの性能の確認を要する繊維製品に適用する。
JIS規格 繊維製品の防水性試験方法
「耐水圧」とは、生地にしみこもうとする水の力を抑える性能数値。レインウェアの生地が、どれくらいの水圧に対して耐えられる防水性を持っているかを表します。
例えば、耐水圧20,000mmであれば、生地の上に1cm四方の柱を立て、柱の中に水を入れて20,000mm(20m)までの高さに入れた水の水圧に耐えられるということになります。(JIS規格)
ちなみに傘は耐水圧300mm程度。みんなだいすきゴアテックスは耐水圧45000mmです。そりゃ最強ですね。
では実際に、耐水圧10,000mm・20,000mm・30,000mmでどれほどの違いがあるのか見ていきましょう!
耐水圧10,000mmだと、小雨くらいの雨に耐えられるの?多少なら大丈夫です!
JIS規格によれば、耐水圧10,000mmということは、10mの高さのからの水の圧力でも漏れないということになりますが、なんのことだか想像がつきませんよね。
もう少し具体的な例を上げていきましょう。
一般的な目安としては、1時間あたりの雨量が1〜30mm程度の雨なら、耐水圧10,000mmのレインウェアでも大丈夫です。
ちなみに、濡れた場所へ膝まずいている時の圧力が約11,000mmといわれています。なので、濡れているところに座ったり、膝を着いて長時間過ごすような場合は少し濡れてくる可能性が出てきます。
また、これらの目安はあくまでも初期の耐水性になるので、経年劣化することで耐水性は落ちてきます。
ということは、レインウェアを頻繁に使うなら、経年劣化のことも考えて耐水圧10,000mmのアイテムは避けたほうが良いです。
年に数回程度しか使わない、長時間使わない、小雨のときだけ使うといった場合は耐水圧10,000mmでも十分だと言えます。
ちなみに僕は街乗りと通勤で30分くらいしか乗らないので、この耐水圧10,000mmのレインウェアを購入しました。
お値段も手頃なのが揃っているので、だめなら違うのを買おうというスタンスです。
実際の使用感につていは、後半にご紹介しています。
テント
バイク用レインウェア
耐水圧20,000mmだと、どれくらいの雨に耐えられる?ほとんど大丈夫!
- つづいて、耐水圧20,000mmだと、どれ位の雨にたえられるのでしょうか?
- 一般的な目安としては、1時間あたりの雨量が100〜300mmでも、耐水圧20,000mmのレインウェアなら大丈夫です。
1時間あたりの雨量が100mmというと嵐や集中豪雨のようなときのイメージです。
天候の変化が激しいアウトドアではレインウェアには20,000mm以上が推奨されています。
個人的に思うのは、バイクで旅行や、雨の時に乗り降りしたりするような人には長時間雨にさらされることも考えると、20,000mm以上は必要かなと考えています。
また、ヘビーローテーションで使用する場合は経年劣化も考えると耐水圧10,000mmよりは20,000mm以上の耐水圧があれば長く使えそうです。
そこまで使用頻度が高くなく、耐水性が落ちてきたら買い換えようという気持ちがあるのであれば耐水圧20,000mmのバイク用レインウェアであれば間違いなく問題ないですね。
テント
バイク用レインウェア
耐水圧30,000mmだと、どれほどの雨に耐えられる?安心感が違う!
最後に、耐水圧30,000mmだと、どれほどの雨にたえられるのでしょうか?
もはや20,000mmで嵐や集中豪雨でOKなので、日常生活やレジャーで使う分には十分すぎるほどのスペックです。
本格的な登山をされる場合などは、この耐水圧30,000mm以上のものを選ぶという選択になってきます。
長時間の雨でも大丈夫でしょうし、長期間使って耐水圧が経年劣化によって下がってきても普通に末永く使えるはずです。
長期間というところをポイントに愛着を持って1つのアイテムを使い続けたい人にはちょうどいいのが耐水圧30,000mmのテントとバイク用レインウェアじゃないかなと思うのです。
テントバイク用レインウェア
僕が使っている耐水圧10,000mmのバイク用レインウェアの実力はこれ
僕が使っているのが、バイク用レインウェアともに10,000mmの耐水圧のアイテムです。
リンク通勤で30分ほどグラストラッカーに乗っています。もちろんバイク通勤なので雨の日もバイクに乗るのですが、半年間使用しても、全く濡れた感じはしたことがありませんでした。
唯一、雨が降っていて、バイクの座席シートもずぶ濡れの状態でバイクに乗ってしまうと、少しだけお尻が湿った感じがしましたが、濡れているといった感じはなく、ちょっと湿っている程度なので気になりませんでした。
半年間の間に雨は何回もあったのでもちろん複数回使用していますが、防水性も衰えていません。
使い始めて気がついたメリットとしては、寒い冬などは、晴れている日でもこのレインウェアを着てバイクに乗るともの見事に寒くありません。これは大発見でした。
だから、冬に11月下旬ごろからは毎日このレインウェアを着てバイク通勤しているほど愛用しています。
ちなみに、以前つかっていたポンチョも着ていたことがあるのですが、こちらは10分でずぶ濡れになってしまうほどの防水効果しかありませんでした。おそらく耐水性はほとんどなかったのでしょう。
まとめ
ピンきりだけれど、耐水圧は加味して購入すべし。
へたってきたら買い換えることを前提にするなら耐気圧10,000mm。
長く使うなら耐気圧20,000mmを買うのが良い。
絶対濡れたくないなら、耐気圧30000mmで安心しよう。
レインウェア選びは耐水圧を考えて購入しましょう。安易に耐気圧5000mmとかは濡れるので注意ですよ。