湿度100%は水中なの?湿度80%・湿度50%の違いも解説
天気予報で今日は湿度80パーセントとか聞くと、今日はジメジメしてると思いますよね。
時々湿度100%(パーセント)と聞くこともあります。
湿度が100%は水中にいると同じってこと?
洗濯物は乾かない?
霧が出ている状態?
汗はかけるの?
湿度が高いと水中にいるのと同じだというふうに想像してしまいますよね。
こんな疑問が浮かんできませんでしたか?
僕も湿度100%は水中だと思っていましたが、実は違ったんですね。それぞれ調べたことをまとめたのでご紹介していきます。
湿度100パーセントは水中と同じではなかった
湿度100パーセントでも水中と同じわけではありません。
湿度100パーセントとは、空気中に水分がどれだけ存在しているかをあらわしています。
天気予報などで湿度と呼ばれている湿度はこの相対湿度のことになります。
相対湿度とは、簡単に言えば空気中に存在できる水分量と、実際に空気中に存在する水分量の比率を%で表しています。
気象庁サイトによれば、
湿度とは、普通は相対湿度のこと。相対湿度は水蒸気量とそのときの気温における飽和水蒸気量との比を百分率で表したもの。
つまり、
ある温度の空気に実際に含まれている水蒸気分圧
ある温度の空気に含むことのできる最大水蒸気分圧
の比率です。
簡単に言い換えれば、空気に含まれる水蒸気量が最大量と比べてどれくらいのパーセンテージなのかということです。
あと、霧が発生するということは湿度が100%だと思うかもしれませんが、実際は湿度が80%程度でも霧は発生します。
なぜなら、霧は待機中に浮かぶ小さな粒子(ホコリ)などの物質にくっついて、小さな雨粒上になることで人間が見ることができるからです。
つまり、空気中がものすごくきれいな南極や北極では吐く息も白くなりませんし、霧も出ないということになります。
面白いですよね。
湿度80%は天気予報などで湿った空気(湿潤な空気)
湿度が高い空気になってくるとジメジメを感じたり、特に夏などは不快感を感じたりします。目安として湿度がおよそ80%以上の状態になってくると、湿った空気によって雨が降ったり霧が発生したりします。
そうなると、洗濯物は乾きづらくなってしまいます。湿度が80%となると、乾燥しにくい状態ということなのである程度、温度が上がるか、風で空気が循環することで洗濯物は乾きますが、風がない気温の低い雨の日は当然、洗濯物は乾きづらいです。
ちなみに、日本の平均的な湿度は1年を通じて50%〜86%の間で推移しています。(気象庁:日本の月ごとの平均湿度より)
湿度が50%未満の状態は乾燥した空気、乾いた空気
気象庁では、最小湿度や実効湿度をもとにして「乾燥注意報」を発表し、注意を呼びかけています。
まとめ
湿度が100%ってことは水中と同じ?という問いから、色々なことが分かってきました。
- 湿度が100%といっても水中というわけではない。
- 相対湿度とは、空気中に含まれる最大水蒸気量と実際の空気中の水蒸気量の比率である。
- 湿度80%でも霧は発生する。
- 霧は小さなホコリ(微粒子)にくっついて水滴状として見える。
- 北極や南極のきれいな空気の場所では霧は見えない。
- 湿度が60%以下だと乾燥している状態
- 1日の最低湿度が25%以下、木材の湿度が50%以下になると火災が発生しやすくなる
1つの疑問から多くの知識が得られました。
これからも疑問に思ったことは随時調べてみなさんと共有したいと思います。
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